台湾の旅

友人と5人で2泊3日の台湾旅行に行ってきました。
エアーはLCC、ホテルは4星、台湾B級グルメ、観光は十份・九份を含む定番コース、予算はひとり5万3千円です。

エアー

シンガポールのLCCスクート航空、予約はExpediaで行いました
受託手荷物なし機内持ち込み10キロ、機内食なし、のクラスで
一人あたり24307円でした。
運賃とは別に予約手数料5000円(一人1000円)がかかりましたが航空会社のHPで直接予約すれば不要だったかもしれませんので、LCCは航空会社のHPで直接予約したほうがよさそうです。

ホテル

男性が3人でトリプルとなるためエキストラベッドではないツインベッドが3つある4星ホテルをブッキング・ドットコムで探し予約しました。
1トリプル+1ツイン、2泊、ルームオンリーで15570TWD
なので一人あたり3114TWD(約12000円)でした

鉄道

空港から台北市内へは鉄道(MRT)を利用しました。空港に鉄道駅があり市内まで40分ほどで到着します。事前にNETで往復割引チケットを購入しました。チケットといってもプラスチック製のコイン型のもので台北(桃園)空港のカウンターで往復分を受け取りました。一人あたり880円でした。

十份・九份観光用大型タクシー

JCBの予約サービスを利用しました
7人乗りのワゴン車、十份・九份観光7時間チャーターで
5600TWD(一人あたり1120TWD=約4300円)でした

レストラン予約

小籠包の店は「鼎泰豊」が有名ですが予約不可のためJCBで予約できる金品茶語にしました。
ミシュラン一つ星の台湾料理店「 金蓬萊遵古台菜餐廳」はお店のHPから予約ができず、JCBに予約してもらいました。

日程表

成田から台北へ

スクート航空はLCCですがチェックインはターミナル3ではなくターミナル2でした。機材はBoing787、座席は3+4+3の10列で足元の広さも普通、トイレもきれいで座席にテレビがないことを除けば通常の航空会社とあまり変わりませんでした。


座席に個別テレビがありません

食事と飲み物は有料でファミレスのようなメニューがあり希望があれば頼めるようになっていました。料金はシンガポールドル建てで現金で支払うとつり銭がシンガポールドルになることからクレジットカード払いが良いと思います。

ビールが8S$(657円)もしてびっくりです。

台北(桃園)空港から台北市内へ

入国手続きを終えて鉄道駅に向かう途中のチケットカウンターで事前に申し込んでおいたMRT往復チケットをピックアップしました。

チケット受取カウンター


コイン型のチケットをタッチするとゲートが開きます。


空港駅からは快速に乗り約40分で台北駅につきました。


MRT台北駅

MRT台北駅からMRT板南線台北駅までは地下街でつながっていますが表示を見ながら10分以上歩きました。駅の自動販売機でチケット(丸いコイン型のチップ:20TWD=約80円)を購入し、板南線で忠孝教化駅までいきました。ホテルは駅の目の前ですがスーツケースを持っての移動は結構疲れました。MRT台北駅からタクシーで直接ホテルへ向かうほうが良かったと反省です。

臨江街夜市

台北には夜市が数多くあります。最も有名で大きな士林夜市はかなり観光的だということで、台湾の知人にコンパクトで観光客があまり行かない臨江街夜市へ案内してもらいました。

雑貨店や食堂が並び地元の人でにぎわっていました。メインストリートを端まで散策し、焼き餃子の屋台でおにぎりのような巨大な焼き餃子を買い、隣のファミマでビールを買ってから、野外テーブルのある屋台でシジミなどのつまみを頼み、買ってきた焼き餃子とビールも並べ、台北の庶民の味を堪能しました。

朝食は飲茶

ホテルの隣の24時間営業の飲茶のレストランで直食を食べました。おかゆor麺+飲茶(大根餅、春巻きなど)+飲物(コーヒー、ウーロン茶など)のスリーコースで700円ほどでした。

故宮博物院

フランスのルーブル、アメリカのメトロポリタン、ロシアのエルミタージュと並んで世界四大博物館の1つにも数えられている故宮博物院は台北松山空港の先の山の上にあります。1階でチケットを購入し有名な文物を中心に見学しました。

まずは白菜を模した「翠玉白菜」です。一番人気で混んでいますが団体と団体の間に空いた瞬間がありじっくりみることができました。もう一つの名物「肉形石」は残念ながら嘉義県の故宮博物院南部院区に行っており見ることができませんでした。

高さ19センチの翡翠の彫刻、葉にコウロギがとまっています


肉形石は残念ながら見ることができませんでした

次は「毛公鼎」です。中国古銅器のうち最も長い銘文(三十二行・五百文字)を胴内に持つ鼎(三本脚の祭器)で故宮博物院の誇る5大宝物の一つと言われていますが、恥ずかしながら歴史的な背景を知らないためその価値を十分には理解できませんでした。

更に「彫象牙透花雲龍紋套球 」を見ました。1本の象牙から21層の球体を掘り出したもので、どうやって作ったのか想像もできない超絶技巧です

陶器フロアーでは白磁、青磁、青花、三彩、五彩などの名品が並び素人目にも素晴らしいと思いました。しかし唐三彩は小さな馬一点しかなく上野の国立博物館のコレクション方が優れているように思えました。

龍紋天球


青花四季花卉蓮碗

緑地魚龍図花式瓶


唐三彩

書画は特別展「以文会友」を見ました。君子の交友の宴をテーマにしたものでした。その中に李白の「春夜宴桃李園序」があり「光陰者百代之過客(光陰は百代の過客なり)」という、松尾芭蕉の奥の細道の冒頭「月日は百代の過客にして…」の原典を発見し感激しました。

一行目の最後から二行目にかけ「光陰者百代之過客」とあります

素晴らしい古典とは別に最新のデジタル技術を駆使した展示もありました。このような展示は子供や若い人を博物館に呼ぶよい企画だと思いました。
デジタル曲水の宴、流れてくる皿を触ると解説が出ます

小籠包の昼食

故宮博物院からバスで士林駅、MRTで中山まで行き、駅前の誠品南西店4Fにある小籠包カフェ「金品茶語」に行きました。
写真入りのメニューに水性ペンでオーダーを直接書き込む方式で言葉が分からなくても注文しやすく便利でした。小籠包も美味しく良い昼食でした。

十份

十份は日本統治時代に炭鉱開発のために引かれた鉄道「平溪線」の村です。あいにくの雨でしたが団体客でごった返していました。皆さん目的は天燈上げです。線路を挟んで土産店が密集し、線路上では次々と天燈(ランタン)が上げられていました。料金は200TWD(約800円)、ランタンの四面に願い事を筆で書き、店員の案内で線路上でランタンに火を点けて飛ばします。店員が写真や動画を撮ってくれました。

九份

十份から1時間、瑞芳の街を抜け山道を登ると九份に着きました。雨はますます強くなりました。メインストリートの基山街は完全なアーケードになっておらず傘をさしての散策です。ここも十份同様観光客でごった返していました。左右に土産店やお菓子店などが並び大変な賑わいです。展望台に行くと、あいにくのお天気で海は見えませんが霧がかかったようでノスタルジックな眺めでした。

有名な茶藝館「九份茶坊」に行くと30分待ちとのことでしたが姉妹館の「水心月茶房」は空いているということで案内してもらいました。基山街の雑踏とは対極の落ち着いた茶房で中国茶をいただきながらのんびりとした時間を楽しみました。

「水心月茶房」から少し歩くと豎崎路の階段の下に出ました。九份を代表する撮影スポットです。階段の左右に茶房が並びちょうちんが揺れる正に「千と千尋」の世界です。

台湾料理の夕食

九份から1時間半、台北の住宅街にある「 金蓬萊遵古台菜餐廳」に行きました。ミシュラン一つ星に輝く台湾料理店です。「旅サラダ」と言うテレビ番組で知り是非行ってみたいと思いJCBで予約してもらいました。決して豪華なお店ではありませんが味は絶品、料金もリーズナブル(一人4000円ほど)で大満足でした。

水蓮の炒めもの


仏跳スープ


牡蠣とホタテのオムレツ


カラスミと金華ハムのチャーハン

上島珈琲店のモーニング

3日目の朝食はホテルから数分歩いた「上島珈琲店」のモーニングです。日本のサービスそのままで厚切りトーストとコーヒーのセットを美味しくいただきました。


180TWD(約700円)のAセット

龍山寺

台北最強のパワースポットと言われる龍山寺にお参りの行きました。午前9時以前に到着したので朝のお勤めの最中でした。多くの信者の方々が歌のようなお経をとなえていました。お寺の方からお線香をいただきお参りの方法を教わりました。お寺は「前殿」「本殿」「後殿」の三つに別れ、それぞれで三拝するのだそうです。興味深いのは「前殿」と「本殿」には仏像が安置されているが「後殿」には19の神様が安置されており、「前殿」と「本殿」は仏教、「後殿」は道教の寺だということです。

前殿


本殿

後殿


三国志の「関羽将軍」は「商売繁盛」の神様でした

ホテルに戻って荷物をピックアップし、オークラホテル経由(パイナップルケーキを購入)台北駅からMRTで空港に向かい、無事スクート航空で帰国しました。これにて台湾観光終了、楽しい旅行でした。

動画にまとめてありますのでご覧ください。